プロペシア(男性型脱毛症(AGA)治療薬)
プロペシアは、国内では2005年12月に発売され、米国をはじめ世界60カ国以上で処方されている男性型脱毛症(AGA)治療薬です。男性型脱毛症は進行性であるため、髪の毛を増やすことのみでなく、抜け毛の進行を遅くし、現状を維持することも治療効果としてとらえて下さい。詳しくは,AGAニュース(MSD株式会社)をご覧ください。
当院では先発品であるプロペシアと同じ効能のジェネリクス薬品であるフィナステリドを採用しており、28日分を6840円(1錠あたり244.3円)(初診・再診料・消費税等を含んだ金額)で処方致しております。ご希望の方は、直接医師までご相談下さい。
<どんな薬か>
- どのくらいで効き始めるのでしょうか? 治療の効果は、抜け毛が減ったかどうかが効果の目安となり、その判定には6ヶ月の服用が目安となります。
- なぜ効くのでしょうか? 男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、抜け毛の原因物質であることが分かっており、特に頭皮の部分で強く作用するホルモンです。プロペシアはDHTの産生を抑える薬剤で、プロペシアを内服により抜け毛の進行を抑えることができます。
- 塗るタイプの育毛剤・発毛剤と一緒に使えますでしょうか? 頭皮につけるタイプの育毛剤と一緒に使っても問題となった報告はありません。併用によって効果がより良くなったという研究もあります(Khandpur S et al. Comparative efficacy of various treatment regimens for androgenetic alopecia in men. Journal of Dermatology,29;489-98,2002)。
- 女性には使えるのでしょうか 使えません。男性のみ服用してください。女性の適応はありません。妊娠中の婦人が本剤を服用すると、男性胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼす恐れがあります。
<こんな人はAGAの可能性がありプロペシアの効果が期待できると思われます>
- 両親,兄弟,祖父母のような、近い親族の方に髪の薄い人がいる人
- 思春期より後になってから抜け始め、徐々に薄毛が進行している人
- 下記のような部位から抜け始めた方 → 額の生え際が後退してきた → 頭頂部の髪の毛が薄くなった → 額の生え際と頭頂部の両方が抜け始めた
- 抜け毛の多い方。つまりシャンプーやブラッシングした時の抜け毛や、枕元に残った抜け毛が多い人
- うぶ毛のような細くて短い髪の毛が多くなり、ハリ・コシがなくなった人
<注意事項>
食事の影響を受けにくいのでどのような時間帯に服用されても問題ありません
- 1日1回服用してください
- 男性成人のみ服用してください
- 錠剤は割らずに服用してください
- 前立腺がんの血液検査(PSA検査)に注意してください 前立腺がんの検診を受ける予定のある方は、検査を実施される医師にお知らせしてください。プロペシアの作用で前立腺がんの血液検査(PSA検査)が低く出てしまうことがあります。
<副作用について>
薬は人によって、目的の効果以外に望ましくない作用が出ることがあります。この薬を服用中に、何かいつもと違うと感じることがあれば、主治医または薬剤師に早めにご相談ください。
主な副作用症状としては、胃部不快感、性欲減退などがありますが、大部分の人で投与継続可能です。また中止すれば改善します。